子供用 Windows機の簡易ペアレンタルコントロールについて

以前から書こうと思っていたネタですが、コロナウイルス騒動で急遽子供用のパソコンを用意したので、その時に設定した簡易ペアレンタルコントロールについてメモを残しておきます。

約3ヶ月におよんだコロナウイルスによる自宅学習期間は、ヤフオクで入手した1万円前後のノートパソコン(Windows10、約10年前の機種ではありますが Core i5 2.4GHz で十分使用に耐えるパフォーマンスです)で学校から案内のあったプリント(PDF)に書き込みをやらせたり、学習動画を見せたり、Scratchでプログラミングさせたりしてました。

ただ、やはり子供は YouTubeや動画サイトでいろいろな動画を見たりゲームで遊ぼうとしたりしますので「簡易ペアレンタルコントロール」として次のような設定を行いました。
と言ってもさほど難易度の高いものではないので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. DNSサーバーの変更
    DNSサーバーを "AdGuard DNS" の「ファミリー保護サーバー」に変更しました。
    これによってアダルト系のサイトと広告をブロックし、Google検索 と YouTubeをセーフモードにしてます。

  2. 子供用のアカウントを作成し管理者権限は与えない
    まぁ、当然ですね。

  3. スタートメニュー入れ替え
    Windows標準のスタートパネルやスタートメニューではなくて、XPライクなスタートメニューの "Classic Start Menu" をインストールしました。
    また、メニュー項目を徹底的に削って余計な操作はさせないようにしました。
    (たぶん、これが一番手間のかかる設定です)

  4. 子供用アカウントのデスクトップの整理
    デスクトップアイコンを徹底的に削って必要最低限のソフトなどのショートカットだけを置きました。

  5. hostsファイルを使ったドメインのアクセス制限
    子供にアクセスさせたくないサイトは hostsファイルを使ってアクセスできないようにしました。
    YouTubeや動画系サイトはここで制限できますし、タスクスケジューラを使って時間に応じて hostsを書き換えることも可能です。

  6. 管理用バッチコマンドの作成
    必要に応じてバッチコマンドでソフトのショートカットを子供のアカウントのデスクトップに置いたり削除したりできるようにしました。

  7. ブラウザ
    ブラウザは必要に応じてデスクトップ上にショートカットを置くようにしました。
    またChromeは常にシークレットモード(プライベートブラウジング)で起動するようにしました。
    シークレットモードではアクセス履歴は残りませんが、変なクッキーは残りませんし通常のウィンドウに切り替えないと拡張機能をインストールできないのである程度は保護できるでしょう。
    (アクセス履歴を記録できる拡張機能は割と簡単に自作できるので子供の動静を見て必要になったら組み込む予定です)



尚、あくまでも管理用の特別なソフトを導入しない簡易的なペアレンタルコントロールです。
ちょっと頑張ればフォルダを開いてパソコン上のファイルは自由に見れますし、「Windowsの設定」も開くことができます。
でも、子供にそういうことができるなら、かなりのことができるので、あとは子供を信じるしかないですね。;-)


参考:
"AdGuard DNS の設定方法"
https://adguard.com/ja/adguard-dns/overview.html

"管理しているデバイスとネットワークのセーフサーチ設定をロックする - Google 検索 ヘルプ"
https://support.google.com/websearch/answer/186669?hl=ja

"How to: Enforcing Google SafeSearch, YouTube, and Bing – OpenDNS"
https://support.opendns.com/hc/en-us/articles/227986807-How-to-Enforcing-Google-SafeSearch-YouTube-and-Bing

"Open Shell の評価・使い方 - フリーソフト100"
https://freesoft-100.com/review/classic-start.html

"Windows10 hostsファイルよりインターネット閲覧制限をする | mebee"
https://mebee.info/2019/11/18/post-2839/



補足です:
Window10にはペアレンタルコントロールの機能が標準で組み込まれていますが、Microsoftアカウントでサインインしないと利用できないので、Microsoftアカウントとは無関係にペアレンタルコントロールするという趣旨です。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック